映画『ミステリと言う勿れ』の解説と考察をご紹介!無料で見れる方法は?ネタバレあり!

映画『ミステリと言う勿れ』の解説と考察をご紹介!無料で見れる方法は?ネタバレあり!

『ミステリと言う勿れ』。

まずタイトル魅力的ですよね!
タイトルにグッと引かれて探りたくなるこの作品。
2016年から漫画にて、人気を博した田村由美さん原作の物語です。
登場当初からミステリー好きの間では大変話題になりました。
ミステリー好きの方々により、「言う勿れ」の部分や主人公の人となり・背景について、さまざまな考察が熱心に行われました。

そして2022年の冬についに待望のドラマ化。
いよいよその名は一躍お茶の間に広がりました。
当時のTVerの見逃し配信では、なんと歴代1位の視聴率を獲得する程の話題作!!

そんな驚異的な人気を記録したこの作品。
なぜそんなにも人気を博したのか?!

ビジュアルからの落ち着いた雰囲気からは、想像しにくい方もいらっしゃるかと思います。
漫画の表紙からも、ドラマの宣伝写真からもパーマの男性の淡々とした表情が伺えますよね。
この少年が主人公。
彼の名前は名前は久能整(くのう ととのう)くんです。
ドラマ・映画では俳優・菅田将暉(すだ まさき)さんが演じています。
物語は、1人で淡々と生きている大学生である彼が、日常で出会う小さな違和感を感じ、そこから問題を解決していく話です。

そして2023年映画化まで進んだこの作品。
何がこんなにも視聴者を惹きつけるのか?
また、「言う勿れ」とはどう言う事なのか?
無料配信はもう終わってしまったのか・・・

疑問を問いながら、今回は映画『ミステリと言う勿れ』の解説と考察をネタバレありでご紹介します!
ストーリーの解説も交えながら、じっくり掘り下げ、気になる“無料で見る方法はあるのか?”もお伝えしますね!

最後までご覧ください。

『ミステリと言う勿れ』とは

 

 

この物語は俳優・菅田将暉(すだ まさき)さん演じる個性ある大学生、久能整(くのう ととのう)くんが独特の話し方と「気になってしまう」と言う点から、様々な事件に巻き込まれ、事件を深掘りしていくと言う話。

最近のドラマでよく取り上げられるスタイルの、「原作漫画」→「ドラマ化」→「映画化」と言う流れを汲んで大ヒットしています!
そのため原作からのファンの積み重ねが厚く、映画の反響も凄かったのです。

では、映画そのものはどのような内容で、原作とは違いがあるのでしょうか?
解説していきましょう。

映画『ミステリと言う勿れ』の全容!(ネタバレあり)

映画では、原作の漫画で人気を博した、ファンの間では通称「広島編」と呼ばれるものが描かれています。
満を持して描かれたこの作品。
物語は、久能整の元を訪れた1人の女子高生がきっかけとなり展開しています。

彼女は狩集家(かりあつまりけ)の遺産相続争いに巻き込まれる相続主の孫。
整とともに事件の謎を解いていくことに。
個性溢れる主人公たち。
キャスト陣も主演級の俳優や、ベテラン俳優が集まり、その個性をしっかり演じきり、人間味溢れる深い内容となっています。

時代を超えた数々の秘密が徐々に明らかになる展開が、この作品の大きな魅力となっています。

事件に巻き込まれた整

事件の始まりは、広島の地を観光していた整が1人の女子高生に付けられているところから始まります。
女子高生の名は「狩集汐路(しおじ)」ドラマで永山瑛太さんが演じていた「我路(がろ)」の知り合いといいます。
遺産相続がある為、我路を通して進められた整に相談したい、という依頼の気持ちがあって近づいたのでした。
少女は、整に「バイトとして引き受けてくれないか」と持ちかけます。

そんなひょんなことから、事件にどっぷりと関わる事に。
早速、狩集家の会議に参加するべく、他の相続者が集まる現地に向かいます。

そこには、狩集家の祖父が残し、代々顧問弁護士と税理士を務める車坂家、真壁家が開封したした遺言書。
そして相続人の狩集理紀乃助(町田啓太さん)、波々壁新音(萩原利久さん)、赤峰ゆら(柴崎コウさん)の3人が来ていた。

ここで一つの大きな疑問が、、、
“孫だけ”
と言うこと。
ここに大きなキーポイントが隠れているのです!

原作との違い

「広島編」と呼ばれるこの映画は、原作漫画の第2〜4巻に収録されている遺産相続をめぐる殺人事件を中心として描かれたストーリーです。
ドラマ版では、時系列と異なるとの声があります。
本来の流れでは第2・3話の「バスジャック事件」の後、第12話の「束の間のトレイン」で広島に向かい、「広島編」へと続く構成になっているからです。

構成の違いがあるなら、他にも違いがありそうですね!
考察していきましょう。

まず、登場人物についてです。
整が事件に巻き込まれる際は、必ず大隣署という警察署のメンバーが毎回出てきます。
映画でも後半に少し登場します。
しかし原作では、その警察署メンバー、そして先ほど説明に出てきた「我路」は出てこないんです。
ここから、映画はドラマからの流れを重視していると言うことがわかります。

ストーリーはどうでしょうか。
実に原作の形に沿った形で描かれながら、映画ならではの演出がうまくなされています。
『ミステリと言う勿れ』独特の、“ミステリーなんだけどミステリーじゃない”

狩集家の遺産相続の時には必ず揉め事が起き、誰かが命を落とすと言うことが今までありました。
先ほど記述した、“孫だけ”が集まる訳を含む真実が説かれていく、ホラーでもなく、サスペンスとも言い難い・・・
そこが映画では特に強く出ています。
【遺産相続ミステリー】とも言い換えられるのではないでしょうか。

原作では、広島との深い関連・狩集家の背景・その背景の鬼気迫る雰囲気、生々しさ。
そこが強調されている様に感じます。
そう、、、狩集家の遺産相続は150年越しの遺恨が含まれているんです。

ここに絡んでくるのが「鬼の集い」です。
これは、嘗て一族の女性が鬼に乗っ取られ、その子孫の血筋がずっと残っているとされていたことが由来という設定です。
この悲しみ、憎しみから生まれたのが「鬼の集い」だったのです。
物語の中では、“「鬼」が色白で天パ”という描写があります。
そこから、「その血筋を感じられるものは抹消する」という掟が作られたという事でした。
その容姿をした狩集家の人々が相続の時に亡くなるという事件が起きています。
現代もその掟に基づいて誰かが抹消しているのでは・・・ということで、話は進んでいきます。

鬼の写真をや記録をみんなで見て、話し合っているシーンなども出てきます。
この映画では、そのような人間のおどろおどろしい部分や、漫画よりも映像や雰囲気で一層深まる情景描写が行われており、「ゾワゾワする」「呪いの言葉を吐き続ける演技や演出が怖い」などと声が上がっていました。

外国人と捉える声も多く、外国人への受け入れに対して閉鎖的な日本への批判とも取られます。
また、隠された歴史の重みを感じさせられます。
原作者の田村由美さんの深い想いや現代社会への想いが込められている作品なのではないでしょうか。

物語の真相は?!

真相は、この一族をコントロールしてきた2つの家、真壁家と車坂家が鍵を握っていたという事になっています。
また、整に依頼をした汐路の自作自演シーンなども絡み合い、複雑なラストとなっています。

この物語への整の言葉。
「犯罪とは、人間の努力が裏側に現れたものに過ぎない。」
最後に犯人に向かって、言った言葉です。
これは、映画『アスファルト・ジャングル』のセリフから引用されています。
自分のやっていることから目を背けているから、本当の意味で悪い事だと気づけないんだ」という事ではないかと私は捉えました。

これはただの責め言葉ではない気がします。
「ちゃんと自分と向き合えていたら、もっと違う道があったはずだよ」という優しい言葉にも取る事が出来るのではないでしょうか。

この言葉は、犯人だけでなく私たち視聴者に対しても訴えているメッセージです。

「自分のことを見つめて向き合っていれば、もっとこれからの道は明るい」と、裏を返して、伝えてくれています。
自分と向き合うと簡単に言いましたが、そうそう簡単にできることではないと思います。
自分に素直になるって、プライドや育った環境、今までの人生で得たことからの先入観などが、どうしても邪魔します。

「自分と向き合って」というのは、まずは素直になり、心の状態や自分のモヤモヤに気づくこと
そこから始まっていくのではないかと思います。

「今のままでいいのかな・・・」と思う瞬間があるなら、向き合うチャンス。
本音と向き合うという余裕を少し持って、自分らしい道を模索し進んでいきたいと思ったシーンでした。

シリーズを楽しむポイント

主人公・久能整の特徴とは?

主人公久能整くんは、いつもこう言います。
「僕は常々思ってるんですが・・・」
そして、ただひたすら喋り続けます。

整の事件解明シーンでは、「捜査✖️推理✖️おしゃべり」成り立っており、他のミステリードラマの様に派手なドラマや緻密なトリックがあるわけではありません。

代わりにあるのはその呟くように静かに喋り続ける場面と、新たな気付きです。
この、独特の語りを菅田将暉さんが見事にしっかりと魅力的に演じています。

潔癖症、神経質、論理的な思考を持ち、でもどこか感受性豊かで繊細な彼の言葉に周りが自然と引き込まれていきます。
言葉一つ一つに心意がこもっていて、人を惹きつける力があります。
ただ喋ると言っても、明確な根拠がそこにはあり、言葉と根拠で人々を魅了する・・・。
『ミステリと言う勿れ』は、ガチなミステリーではなく、物語性とヒューマン性が強い作品です。
ただ事件を解決するだけじゃなく、「人が抱える問題」に寄り添い問いかけていくそんな物語だと感じます。

しかしそんな彼の言葉の奥には、幼少期の家庭環境や、彼自身がずっと抱えてきた思いが見え隠れしています。
他人との距離に敏感だった彼は、「人はなぜこういったことをするのか?」と疑問を常に持ちながら生きてきたんだと、感じさせられます。

できるだけ、誰とも深く関わりたくない
静かに暮らしたいと願っています。
しかし、些細なことが気になってしまう
違和感を感じたら放って置けない
自分の意見とは関係なく事件の渦の中にいる整なのです。
いろんな事件に巻き込まれていく場面にも、何か不思議な引き寄せを感じます。

彼は探偵ではなく、「ただ答えを見つけたいだけ」
好奇心ではなく、事件にある心の奥を思い自分の心の奥の何かしらの傷と照らし合わせている
自分の中にあるものの答えも探し続けている気がしてなりません。

タイトル『ミステリと言う勿れ』の言葉の不思議

映画の中には、非常に気になる整の言葉の数々があります。
これは、整の心にある何かなんだろうと感じさせられるものです。

子供って乾く前のセメントなんです。

弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい。

どうして女性の幸せを決めつけるんだろう。

心の奥の引っかかりを、ゆっくりと解きほぐしてくれるような感覚。
また、整の生い立ちを感じさせる様な言葉の数々が散りばめられています。
視聴者の感情の奥に触れ、考えさせられる余韻を残します。

皆さんも、この言葉から整の過去や温かな人間性を読み取ってみてはいかがでしょうか。

無料配信と今後の展開

無料で見る方法、大公開!

さて、じっくり解説してきた『ミステリと言う勿れ』ですが、只今無料で見れる媒体があるかどうか調査してみました!

調査の結果、以下の通りです。

DMM TV

DMM TVは月550円で、初回限定で14日の無料トライアルが可能。
無料トライアルを活用すれば実施無料になりますし、サイト内で使える550円分のポイントが付与されるので、むしろ550円分お得となります!!

U-NEXT

UーNEXTは月2,189円で利用可能で、31日間無料のトライアルを活用すれば実施無料となります。

その他

その他海外の違法サイトなどで無料で視聴出来ることもあるかもしれませんが
それは違法ですので、不正な手段で無料視聴することはオススメ出来ません。

DMMTVやU-NEXTのトライアル期間を活用すれば実質無料で視聴出来ますので
『ミステリと言う勿れ』を観たい場合はこれらの手段をオススメします。

今後の期待と可能性を解説!

ドラマと原作漫画は順番がかなり入り混じっています。

映画も含み、7巻までの内容となっている為、もし続きが気になる!と言う方は、8巻から読み進めるのがおすすめです。
14巻まであり、最終巻は2024年6月10日に刊行されています。
最後まで読みたい方も、思いが叶います!!

これだけまだ映像になっていないものがある、と言うことなので、続編のドラマも夢じゃないかもしれませんね。

まとめ

 

 

今回は、映画『ミステリと言う勿れ』の解説と考察をご紹介し、無料で見れる方法までネタバレでお届けしました。

この作品の題名の違和感や、映画の内容、整の言葉の本質を解説・考察していくうちに、私自身これは、ミステリーというよりも・・・という感情が芽生え、人の心を解きほぐしていく物語だと結論に至りました。

淡々と「僕は常々思ってるんですが・・・」と語り続ける、派手でも演出染みてもいない彼のの言葉。
その言葉には、人が無意識に蓋をしている感情や、見て見ぬふりをしていることへの違和感を、そっと救い出してくれる様な力を感じました。

事実的な何かの解決よりも、心に残るものは整の言葉だったりします。
「常々思うんですけど・・・」は、あなたはそう思っていますか?心の奥ではどうですか?と投げかけているのではないでしょうか。

ミステリーという形をした、心の深い部分に触れる作品だと感じます。
見る人それぞれに違う答えを残していく作品でした。

無料で見られるチャンスを是非活用し、今のうちに見てほしいと思います。
きっと、あなたの心にも何かを残してくれる事と思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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